「美味しいとは一体何か?」三郷ぐらしがグルメ記事を書く時に考えている事
当ブログでは、ネガティブな事はできる限り書かないようにしています。それはグルメ記事も同様です。
市内のとある居酒屋さんのご主人がおっしゃっていたお話なんですが、グルメ記事を書くために取材に行く回数が増えれば増えるほど「なるほどなあ〜」と染み染み思うのです。それは
「美味しいとは一体何か?」
という根本的な問題です。
おいおい!そりゃ料理の味の良し悪しに決まってるじゃないか!と思われるかもしれません。
確かにそうなんです。でも私達が感じる「美味しい」とは決して料理の味の良し悪しだけではないのです。
そもそも味の良し悪しにも絶対的な正解があるわけではありません。
例えば、他所で食べたことがないくらい絶品の人参があったとしても、人参が嫌いな人にとっては決して美味しいと感じる事はありませんし、それを売りにしているお店に近づこうと思わないでしょう。
こってりした味付けが好きな人、あっさりとした味付けが好きな人、肉が好きな人、魚が好きな人。
人それぞれの好みがあります。
そこにあるのは「美味い・まずい」ではなく「合う・合わない」という相性という問題です。しかし人は味の評価と相性を混同してしまいがちです。
そして、私たちはどんなに絶品の料理を食べていても「まずい」と感じてしまう事があります。
それは、お店の雰囲気、スタッフの方のサービスや表情、他のお客さん、などなど料理以外の要素です。
どんなに美味しい料理でも、愛想が悪く、不機嫌そうなスタッフが持ってくるだけで、気分を害し料理への評価は無意識に下がっていきます。
また私達お客自身の状況も左右される要素となります。
誰と一緒に食べたか?というのはとても大きいですよね。好きな人と一緒に食べる食事ならなんでも美味しく感じるだろうし、逆に嫌いな人と一緒に食べる食事は味気なく感じるものです。
心理状況もしかりです。悩み事を抱えながら取る食事には味を感じる事がありません。
そうなんです。グルメ記事を書いている人間が言ってはいけないのかもしれませんが、ハッキリ言って他人の「美味しい」「まずい」なんてまったく参考になんてならないんですwww
と、身も蓋もない事を言ってしまいましたが、それならなぜ?グルメ記事を書くのか?という話になりますね。
それは三郷ぐらしを読んでくださっている方々、一人一人に「自分だけのお気に入りの美味しいお店」を見つけてほしいからです。
ネガティブな事をなるべく書かないようにしている理由も、そこにあります。
「まずい!」なんて事は今後も書くことはありませんがww もしネガティブな事を書いたら、そこで働いている人や常連さんがガッカリしてしまいますよね。
何かマイナスが要素があったとしても、それもまたタイミングが悪かったという事があるかもしれません。
常連さんからしたら「一度ぐらい来たぐらいで、お店の全てを判断するな!」と言いたくなるでしょう。
それにネガティブな事が書かれたお店に行こうとは誰も思わないですよね。
同じ理由で、グルメに関してランキング記事を書く事もありません。あくまでブログのアクセス数でランキングの紹介はしていますが、美味しさでは一切判断していません。
三郷ぐらしは、皆さんがお店に直接足を運ぶキッカケを提供しているにすぎません。
もしかしたら私が「美味しい」と書いているお店に実際に行ってみたけれど、自分はそうは思わなかったという人もいるかもしれません。
しかし先程も書いたように「美味しい・まずい」の判断基準は人それぞれですので、そんな時はどうか許してください。
でも美味しいお店に巡り合うには実際に足を運んで食べてみる、飲んでみる以外に方法はありません。食べログの星の数だけで判断するのなんてバカバカしいです。
「三郷で一番美味しい店」はそれぞれの人の中にあればいいのですから。他人と比較したり、優劣を決める必要はありません。
今後もグルメ記事は「うまい!」「絶品!」「美味しい!」「最高!」などの言葉で埋め尽くされると思いますが、皆さんのキッカケの1つになってくれればという思いで書いております。
素晴らしいお店は、美味しい料理だけでなく、楽しい会話も弾むものです。一緒に行った人とだけでなく、スタッフとのおしゃべりに花が咲く事もしばしばあります。
行きつけの美味しいお店を一軒見つけるだけで、普段の生活に潤いというか、彩りというか、とにかくちょっぴり人生が楽しくなると思うのです。
というわけで、これからも皆さんにとっての「三郷で一番美味しい店」を見つけるお手伝いができるよう頑張っていきたいと思っております。