八潮市が4月から新生児にお祝い金3万円、子育て環境充実へ、今各自治体に求められている子育て世代獲得の行政サービス
※写真はイメージです。
八潮市は、2017年4月から新生児に対して1人当たり3万円の誕生祝い金を支給すると発表しました。
誕生祝い金の詳細
子育て環境充実へ、新生児に祝い金3万円 八潮市、4月から制度開始 (埼玉新聞) – Yahoo!ニュース
埼玉県の八潮市は24日、子育て環境の充実を図るため、来年度から新生児に対して1人当たり3万円の誕生祝い金を支給すると発表した。2017年度当初予算案に2310万円を計上する。同様の取り組みは久喜市などでも行われているという。
市によると、制度の開始は今年4月1日からで、給付は翌々月。駅周辺の開発などによる人口増加で、年間約800人の子どもの増加が見込まれる。
自治体の人口維持・増加のカギは子育て世代獲得
昨今、保育園の待機児童問題が話題となっています。
子供を持つ親の世代、あるいはこれから子供を持とうとする若い夫婦の方々は、その自治体が育児・子育ての環境問題にどれだけ取り組んでいるか?という事を重要視しています。
日本全体が高齢化社会となり、今後は人口の減少が免れない状況となっています。
直面した問題として如何にて福祉を充実し高齢者を支えるか?というものがありますが、長い目で見た時に、人口減少に手を打っておかないと、高齢者を支える若者がどんどんいなくなってしまいます。
高齢者の方は住み慣れた街から離れる事に抵抗感がありますが、子育て世代は根を下ろす場所を探し、引っ越しをする可能性が非常に高いです。
税収を維持するためにも、人口維持・増加の為、子育て世代をいかに獲得していくかが、各自治体の命題といっても過言ではないと思います。
子育て世代獲得に成功した千葉県流山市
今回の八潮市のお祝い金も、子育て世代獲得、あるいは流出に歯止めをかける施策の一つかと思いますが、お隣りの千葉県流山市は、子育て世代獲得に成功し、大幅な人口増加に成功した市として最近有名になっています。
つくばエクスプレスが開業したで、交通の便が良くなり、駅周辺の開発が住んだ事も要因の一つではありますが、市が子育て世代獲得を、明確に掲げ、そのための行政サービスの充実を図ったのが大きいのではないかと思われます。
「母になるなら、流山市」
流山市のホームページにはこんなキャッチコピーが一番最初に目に入ります。
市内の駅と各保育園を結ぶ送迎バスは、共働き世代から大変重宝され支持されていると言います。またサービスだけではなくブランディングにも力を入れ、市全体のイメージアップにも成功しています。
果たして三郷市ではどうだろうか?
八潮市の3万円のお祝い金については、行政が子育て世代に目を向けてくれている事を意味するので、歓迎すべき方向性だとは思います。
しかし3万円で、各家庭の育児の問題が解決するわけではありません。
予算を各家庭に再配分するのも良いですが、大きな予算でなければ実現できないような、例えば流山市の送迎バスのような新たな行政サービスの実現や、待機児童解消、保育士確保等に使っていただけたらとも思います。
ところで、私達の三郷市ではどうでしょうか?
来年度の保育園の待機児童はかなりの数で、ご近所のお母さん達からも「一次に落ちた」「保育園がどこも一杯では入れそうもない」という悲鳴が聞こえています。
三郷中央の方では、幼稚園に入るのも大変という噂も耳にしました。
各自治体の人口維持・増加のカギは、間違いなく子育て世代獲得にかかっていると思います。三郷市でも子育て世代獲得に向けた大きな流れが生まれてくることに期待したい所です。