つくばエクスプレス、営業利益12.7%増の好調決算【2024年度営業実績】
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社が6月2日に発表した2024年度営業実績によると、営業利益は97億円(前年比12.7%増)と大幅な増益を記録しました。
この好調な業績は、三郷中央駅を利用する地域住民にとっても、今後のサービス向上につながる明るいニュースといえるでしょう。
データが示すTXの回復と成長
輸送人員がコロナ前水準に完全回復
2024年度の年間輸送人員は1億4,598万人(前年比730万人増、5.3%増)となり、1日当たり40.3万人(前年比2.1万人増)がTXを利用していることが分かりました。
この数字は、コロナ禍以前の2019年度実績(1億4,311万人)を上回り、完全な回復を果たしています。
営業収益も479億円で6%増
営業収益は479億円(前年比6%増)となり、このうち旅客運輸収入が460億円(前年比2,575百万円増)を占めています。
一方、営業費は382億円(前年比4.4%増)に抑制され、結果として営業利益の大幅増につながりました。
3期連続の最終黒字を達成
当期純利益は60億円となり、3期連続で最終利益を計上。
コロナ禍で一時的に赤字に転落した2020年度・2021年度から完全に立ち直り、安定した収益基盤を確立しています。
開業20周年の節目で新たなステージへ
2025年でTXは開業20周年を迎えます。
この節目の年に過去最高水準の利益を計上したことは、次の20年に向けた成長基盤が整ったことを意味します。
三郷エリアの発展とともに歩んできたTXが、さらなる飛躍を遂げる可能性を示唆しています。
三郷住民にとっての意味
資産価値の維持・向上要因
TXの好調な業績は、沿線の不動産価値にとってもプラス要因となります。
鉄道会社の経営が安定していることは、長期的な交通インフラとしての信頼性を高め、三郷中央駅周辺の住宅や商業施設の資産価値維持につながることが期待されます。
今後の利便性向上に期待
豊富な利益剰余金(136億円)を背景に、駅設備の改良、ダイヤの改善、新サービスの導入など、日常利用する住民にとって直接的なメリットをもたらす投資が行われる可能性があります。
つくばエクスプレスの好調な業績は、単なる企業の成功にとどまらず、三郷エリアで暮らす住民にとっても明るい材料といえるでしょう。今後の具体的なサービス向上策に注目が集まります。
