三郷市がふるさと納税型クラウドファンディングを開始、世界陸上キャンプ受け入れや、こども読書支援など2事業で
三郷市は2025年5月1日より、ふるさと納税型クラウドファンディングの受付を開始しました。
対象となるのは、市が推進する2つの事業で、寄附を通じて市の取り組みを直接応援できる仕組みです。受付期間は7月31日(木)までとなっています。
対象事業① 東京2025世界陸上に係る事前キャンプ受け入れ事業
2025年に開催される世界陸上東京大会に向け、三郷市では海外代表選手の事前キャンプ地としての受け入れを予定しています。クラウドファンディングを通じて、その準備や環境整備を支援することができます。
対象事業② こどもの本をさらに充実!図書環境の整備事業
子どもたちが本と出会い、豊かな感性を育めるよう、図書館や学校図書室などの本の充実を図る取り組みです。ふるさと納税を通じて、未来を担うこどもたちの学びを支えることができます。
そもそも「ふるさと納税型クラウドファンディング(FCF)」とは?
FCFは、ふるさと納税の制度を使って、明確な目的のあるプロジェクトを直接支援できる仕組みです。
一般的なふるさと納税では「子育て支援」「まちづくり」など幅広い分野に寄附しますが、FCFでは「この事業に何のためにいくら集めたいか」が明確に示されます。
通常のクラウドファンディングとの違い
- 返金なし:目標金額に届かなくても寄附は返金されず、プロジェクトに使われます。これは通常のクラファンとの大きな違いです。
- 税控除の対象:ふるさと納税と同様に、寄附額のうち自己負担2,000円を除いた金額が所得税・住民税から控除されます。
返礼品についての注意点
今回の三郷市の2つのプロジェクトでは、返礼品は設定されていません。
これは「モノではなく想いで支える」寄附のあり方を重視した設計であり、寄附金はすべて事業そのものに活用されます。
返礼品目当てではなく「地域の未来を一緒に創る」ふるさと納税の形が広がりつつあります。三郷市の今回の2事業も、教育支援と国際交流という意義あるテーマ。誰かの役に立つ納税をしたいと考える方に、ぜひ知っていただきたい取り組みです。
